今日で退職して1週間経ちました。
新しい職場では、分析システムエンジニアとして覚えることが多く、毎日研修でヒィヒィ言っていますが、なんとかやっていけそうかなと思っている今日この頃です。
昨年の11月に「こんな会社辞めてやる!」と強く決意し、転職活動をして、上司に転職したい旨を伝え、引継ぎをしていたら、あれやこれやで退職日を迎え、3月までは慌ただしい日を送っていました。
そんな私が転職を決意したきっかけについて話したい思います。
なお、あらかじめ伝えておきますが、私は前職の上司や先輩、後輩にとてもとても感謝しております。(ちょっと言葉が荒いこともありますが。。)
愚痴っぽくなってしまうところはご了承くださいm(_ _)m
2020年卒として新卒で入社したメーカーは中小企業ながら、設立してから50年ほど近い長寿企業で扱っている製品もニッチでとてもやりがいはありました。
マーケティング部に配属した私は怖いもの知らずだった性格もありバンバン上司に物言いをしていました。(今考えると話を聞いてくれた上司に感謝です。。。)
事務職ながら色々任せてもらうこともあり、日々忙しく充実した毎日を送っていました。しかし長寿企業なこともあり昔からの風習がめっちゃ多かった。。。
例えば、女性社員の服装が制服だったり、残業するのが当たり前の文化、社長の送り迎えをする上司(それが私の直属の上司で、上司がいないせいで夜遅くまで承認印を待っていたことも泣)、コロナ禍なのに何も処置はなく、ワクチンの副反応の代休もなし、テレワークもなし、フレックスもなし、社長は「俺はコロナにはかからない!」の一点ばり…などなど。「働きがいはあるのに、なんでもこうも働きにくい環境なのかな〜」といつも思っていました。
実際それが原因で辞めてしまう先輩も多かったのですが、自分は仕事にやりがいを持っていたし、上司もそれを応援してくれる成長するにはありがた〜い環境だったので半ば気にしないでいました。
そんなある日…
上期も終わり、半期に一回の上長面談がありました。上長は「会社を良くしたいから、なんでも意見言って。それを改善してくれないか総務に相談してみるよ。」と優しく言ってくれたので、物言いの私はすかさず「じゃあ女性社員の制服を”任意着用”にしてください!」と強めに伝えました。
私はくっっっっそださい(思わず汚い言葉になるほどに)制服を着るのを、入社してから知り、非常に後悔していました。着れば慣れてしまうんですが、新橋や赤坂の先駆的なかっこいいビル街で働いている大学の同級生に「ねぇ見て!私、こんな仕事やってるんだ!」とはいくら私がすごいことをしていてもこの制服で台無しになってしまうレベルで、絶対に言えないし、この制服のコンプレックスのせいで、仕事の話をするのはあまり好きではありませんでした。
とはいえ、
長く勤めている人にとっては、制服は着心地も良いし、オフィスカジュアルの服を買うお金も勿体無いし、都合が良いこともあります。
そこで私は”任意”にしてほしい!とモーレツに上長にお願いしたんです。オフィスカジュアルがダメならスーツでも良い。ともかく、私はこの制服は着たくない!制服が着たい人は着れば良い、と伝えました。
上司は「よし、よくわかった。総務部にメールをするよ。」とやってやるぜ、見といてな、と言わんばかりにメールをしてくれました。
意見は言ってみるもんだな、ありがとうございます〇〇部長。。。と心で噛み締め、勝利の気分に浸っていました。それもそのはず、私はこの提案が却下されるとは思っていなかったんです。
だって制服はレンタルにお金がかかるし、誰に貸し出したか管理もしないといけない。その点私服だったらお金もかからないし、古臭い社長がオフィスカジュアルが嫌いならスーツにしちゃえばいい。
事務員の男性だってスーツを着ているし、同じ事務員の女性だけがスーツはダメなんて時代錯誤でなんちゃらハラスメントな発言になるから、どんな理由でもこの提案を却下することはできないと思っていました。
そうこうメールを待っている間に、私の仕事は忙しくなって、上長にメールが届いているか聞くことができなかったのですが、ふと思い出した昼休憩の時、上長にあれ返信きましたか?と聞いてみた。
上長からは、実はまだ連絡ないんだよね、と言われたので、じゃあリマインドしてくれませんか?とお願いした。
3日後ぐらいに返信がきた。返答は
「申し訳ありません。制服のままでお願いいたします。以上、よろしくお願いいたします。」
へ…??
いや、理由は??返答短すぎない??
すかさず上長に「理由もなく、却下されたのでは納得がいきません、理由を聞いてくれませんか?」とお願いしたところ、「んー、でも総務がそう言ってるからね。しょうがないよ」の一言。
いやいや、あのドヤ顔の「任せておけ」はどこいった??
物言いの私はすかさず、
「いや、制服ごときに何をそんなに真剣にと思うかもしれませんが、私この制服着て社外に恥ずかしくて出れません。どんなに一生懸命仕事しても、この制服のままだったらモチベーション上がりません。この制服が嫌で辞めていった先輩方も知ってます(半分本当、ちょっと話盛った)。真剣に考えてもらえませんか?」
と言いました。ここで引いたら絶対この会社変わらない。私が会社を変えてやるんだ!!と。(私かっこいい)
上長はうーんと腕組みをして考えている様子でしたが、私の目を見て
「サミーさん、多分ね、この会社は変わらないよ。サミーさんの幸せになる選択をしてほしいと思うよ」
と言いました。
私の心の中を読み取られている気がしました。
私が会社のためを思って物言いしていることも理解してくれており、それをマネージャーや他部署にも伝えてくれていてとても良い上長だと思いましたが、その一方でこんなに人徳がある上長が意見を言っても組織は変わらないんだと。
この上長は、それを踏まえて、私のためを思って「君は転職しなさい。会社を離れた方が良い」と、そう言われているような気がしました。
この会社に入って一番絶望した瞬間でした。
帰り道、転職アプリをインストールしました。
他の転職の理由は、自分が結婚したので、もっと柔軟な働き方をしたい、とか、数字を見て分析することが好きだったので専門職に就きたかったとか色々あるんですが
最大の理由は、会社の風土が合わなかったことに尽きると思います。
まだ社会人始まって丸3年だし、これから学んでいくことが多いと思う。だけどこの3年間で学んだことは「私が変わっても、他人は変わらない」ってこと。
身をもって知りました。
友達関係とかだったら、喧嘩しても話し合おうってなるけど、仕事はあくまで仕事。会社の風土が嫌だったら全然辞めて良いと思います。
会社って組織だから、組織全体を変えるのって絶対に無理。
転職サイト見てびっくりしたのは、自分でも入れる企業ってこんなにあるんだなぁって思ったこと。転職活動も頑張ったから、今では私服OKのSE職に、未経験でも入社できました。
この転職に悔いなし!
上長よ、私を絶望させてくれてありがとう!