こんにちは、サミーです。
皆さんはPowerBIサービスでメトリックを利用していますか?
メトリックを使ってみるとレポートの利用状況を把握することができ、レポートの改善に役立てることができます。
簡単にできるので早速作ってみましょう!
メトリックとは
メトリックとは有料ライセンスを持っている人であれば簡単につくれる閲覧状況を確認できるレポートのことです。
レポートはただ作れば終わりではなく、ブラッシュアップしていくことが大切です。
一度頑張って作ったものの担当者が全然見ておらず、せっかく有料のライセンスを買ったのに活用されていないレポートを何度も見てきました。
メトリックを作成することで、BIエンジニアは定期的に活用状況を分析し、担当者が見てもらえるようにアラートを飛ばしたり、見やすい簡潔なレポートを作ることに繋げることができます。
つまり効率の良い保守に役立てることができます。
詳細は以下を確認↓
条件
- 作成し、閲覧するには有料のライセンス(PowerBI ProまたはPremium Per User (PPU))が必要。
- マイワークスペースでは作成不可。
- アクセス許可がないレポートのメトリックは作成不可。
メトリックの作成手順
1.PowerBIサービスのレポートの「…」ボタンから「利用状況のメトリックレポートを…」をクリックします。
2.メトリックが表示されました。レポートが生成された日からの利用状況がわかります。
ちなみに右上のトグルをONにすると新しい使用状況レポートに切り替えることができます。
2024/5/4時点でまだGAされていないので、今後変更される機能かもしれませんが、とても見やすいので試してみるとよいと思います。
私もこの新機能を使っています。
(ただ新機能だと各ユーザーの氏・名を表示することができず、MSのメールアドレスのみの表示になります。現行機能だと氏・名を表示できるので、なぜこの機能が消えてしまったのか…GAされたときに修正されていることを願うばかりです。)
またレポートページごとの閲覧状況も分かるようになりました。
特にどのページが見られているのか(見られていないのか)が分かるようになったことで、使用していないページを削ってデータ容量を確保したり、PV数が多いページをトップにしてユーザービリティをあげることができるのではないでしょうか。
3.この状態で閉じてしまうとメトリックがレポートとして保存されず、また見たいときは一々1.からやり直しになってしまうので、一旦レポートをコピーして保存します。
4.ワークスペースにメトリックが追加されました。
アプリにこのレポートを追加すれば、アプリから開くこともできます。
編集方法
メトリックは標準が英語で記載されているので、日本語テキストに編集してきたいと思います。
1.対象のレポートを開いて右上の「編集」を押します。
2.するとPowerBI Desktopのように各ビジュアルを編集することができます。
各レポートのマスタはReportsテーブルに入っています。
DisplayName列をフィルターに差し込めば、今使用していないレポートのデータは表示させないこともできます。
メトリックはデフォルトが英語表示でいい感じにきれいに表示してくれますが、実際に使っていく中でカスタマイズしていくことをお勧めします。